電子機器及びコンピュータの開発設計、各種電子機器の製造販売を事業とする株式会社テクノスコープ(本社・埼玉県浦和市、白川進社長、048-822-5281)は、2月15日、次世代のデジタル機器接続ケーブルとして家電、パソコン、周辺機器業界が注目する「IEEE1394」400Mbps(メガビット/秒)に対応し、世界初の電源供給能力を持った6ポートのケーブル分配器「Power
RepeaterTM PR-642」の販売を開始することを発表した。
同社は、既に開発者向けに「IEEE1394」に対応した複数の製品を販売している。
大手楽器メーカー、カメラメーカー、その他コンピュータ機器メーカーからの強い要望により、電源供給が可能なIEEE1394HUB(ケーブル分配器)「Power
RepeaterTM PR-642」の発売を開始する。
同製品は、IEEE1394標準コネクタ(6pin)を6ポート持ち、IEEE1394機器間を接続する。
転送速度は、100,200,400Mbpsに対応している。
また、IEEE1394の電源供給機能を利用し、IEEE1394標準コネクタから各接続機器への電源供給を行う。
これにより、IEEE1394経由での電源を必要とする機器(CCDカメラ等)を最大で63台まで接続することが可能となる。
これは、CCDカメラ等の周辺機器の従来必要とされた外部電源が不要になることを意味する。
1台のパソコンで多数のIEEE1394機器を接続出来ることから、コンピュータ周辺機器、マルチメディア、家電メーカーのIEEE1394機器の検査用途にも応用できる。
同社ではコンピュータ周辺機器メーカーの検査工程への営業活動を展開する予定である。
「Power RepeaterTM PR-642」は、当初は、コンピュータ周辺機器メーカーなどの検査用途への営業活動をしながら、OEMを積極的に進めていき、一般市場へと拡大を狙う。
サンプル価格95,000円で共信電気(店頭)、ダイトエレクトロン、東通産業、蝶理(東証一部)等の代理店経由での販売となる。
株式会社テクノスコープは、Apple Computer社製Macintosh用のソフトウエア及び周辺機器「Zenkumanシリーズ」を、8年前より開発販売を行っている。
同社は、Apple Computer社が1988年から開発している「ファイアワイア (FireWire) /
IEEE1394」に注目し、約2年の調査、開発期間を経て、1997年2月に「PFW-21」のプロトタイプである「PFW-2」を発表。
その後「IEEE1394」での開発技術を集積。
今後も「IEEE1394」関連製品を発表し続ける予定である。
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